ここ数年、世の中が物騒になったと言われている。少し前だが札幌市内に数十件の歯科医院に入った空き巣がつかまった。その空き巣によると歯科医院は非常に空き巣に入りやすいそうだ。都市の歯科医院はその収益性の悪さから自宅兼診療所を建てる余裕が一般的にはない。ある製薬会社の札幌支店から来たプロパーが札幌市内に12年勤務して市内に自宅兼診療所を立てた先生は彼の得意先では2軒しかなかったそうだ。そういうわけだから、多くの歯科医院は夜間や休日は無人となる。表の看板(保健所の指導で診療時間や電話番号がしっかり記載されている)を見て、さらに確認の電話をして、留守を確認してから空き巣に入ったそうだ。
ところがこのドロボウ、ひょんなことから御用となってしまった。実はこのドロボウ歯科医院に入ったもののアガリが非常に悪く(1件当たり10万円にも満たなかったらしい)、歯科医院専門から事務所アラシに転業?して御用となったそうだ。漏れ聞いた話によると、歯科医院のつもりで事務所に入ったら、セキュリティーシステムにひっかかり簡単に御用となってしまったそうだ。
さらに私の街でも歯科医院に空き巣が入ったので、用心に玄関や駐車場にモニターをつけた。このモニターから私の診療所とウラの空き地がはっきり見える。車をバックで入れない人、車の仕切り線を全く無視して停まる人、斜めに駐車して数台分占拠?する人など様々だ。しかしよく観察すると、患者さまの受診態度?と密接な関係がありそうな感じがした。
駐車場にバックで入れしかも停止線の位置をしっかり守っている人に、遅刻や無断キャンセルの常習者は1人もいないのである。しかもこのような人は、ブラッシング指導をしても非常に効果が高い傾向にある。車をバックで入れない、仕切り線を無視して2台分を占領している患者さまはそれなりである。さらに駐車場に斜めに停めて数台分を占拠?している患者さまは、まず最後まで治療をした人はいなかった。
車を停めるというごくしごくありふれた動作から、その人の行動まで推し量れるのは少々乱暴な言い方でもあるが、世の中には「一事が万事」ということわざがある。もし車を運転している方がこれを見ていたら、記憶のスミでも置いていていただきたい。
| 追伸: |
診療所ウラの空き地は、地域住民の駐車場として使われている。ところがこの空き地は、ちょっとした街の死角になっている。時々1台ずつ丹念に車内を覗いている人がいるかと思えば、ワゴン車を2台止めて、その間で抱き合っているカップルもマレであるがいる。そのような時には、スタッフ一同手を止めてその成り行きをモニター越しに見守っている。もし心当たりがある方はご用心されたい。 |
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