デンタルヘルスガイド
2008.11

抜歯後2〜3日してからズキズキと歯が痛む!!
抜歯後の穴がふさがらない「ドライソケット」をおこしています
 私たちの体は外傷ができると出血し、その後かさぶたになり、それが患部を覆って自然に治っていきます。歯を抜いた時も同じように血が出ますが、その血は抜歯後の穴を満たします。溜まった血は「血餅(けっぺい)」というゼリー状の塊となり、フタとなって露出した骨(歯槽骨)を外部からの刺激や細菌から守ります。やがて傷口の穴は自然にふさがり治癒してゆきます。
 ところが血が十分に出なかったり、できかけの血の塊が取れてしまうと、骨に直接刺激があたって炎症を起こし、大変痛みます。この状態を「ドライソケット」といいます。
 2〜5%の確率で起こる偶発症で、ドライソケットの状態は治るまで2〜3週間ほどかかります。
抜歯後のドライソケットの図
抜歯後は頻繁にうがいをしないでください。ドライソケットになる原因のひとつです。医師の診断の結果を守り、しばらくの間は傷口をそっとしておきましょう。


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