もう勘弁。金属高騰
をはじめとした貴金属の値段が上がっています。我々の治療に用いる金合金もすごい高値です。保険治療では、乳歯の詰め物(インレー)や、根の治療の後に歯を補強する支台築造(鋳造コア)に使用する銀合金の他に、クラウン、インレー、入れ歯のバネ(クラスプ)に使用する12%金銀パラジウム合金などの金属を使用しています。また、レア・メタル(希少金属)の値段も上がっています。電子機器に欠かせない金属だからです。歯科治療では、コバルトなどが金属床のプレートをはじめ、入れ歯のバネ(クラスプ)などで使用されます。

険治療診療の診療報酬は、大きな改正が4年に一度、小さな見直しが2年に一度です。数年前にも、貴金属の相場が急激に上昇して、保険治療で決まっている金属の算定額と実際の金属相場がかけ離れていたため、半年に一度金属価格は見直されるようになりましたが、実情ではそれ以上の開きが生じているようです。投資にも金属相場が利用されているのも原因なのでしょう。

るとどうなるでしょうか。経費を考えすぎる先生による治療は、歯肉縁下(歯ぐきの下)まで進行した虫歯の治療などの金属を用いた治療がベスト(良好な予後が期待できる治療)であっても、コンポジット・レジンを用いた治療になってしまったりするのではないでしょうか。治療をしたばかりであれば、見た目も歯の色で満足できるでしょうが、長い目で見ると非常に不安です。根の治療の後に歯を補強する支台築造(鋳造コア)も敬遠され、コンポジット・レジンを用いた支台築造(レジン・コア)の適応を無視した治療も増えてしまうのではないかと心配です。

さんもご存知のように、保険診療体系は破綻しています。新しい技術を保険診療の適応にすることも大事です。しかし、ある国のように補綴診療自体を保険診療から外すのは極論としても、金属台金を保険点数表の範囲から外し、患者さんが使用金属の一部でも負担するようにしなければ、時代に即した診療もできないのかもしれません。

た、さらにあらゆる金属のリサイクルをさらに推進して、金属の価格の変動が起きないような体系になればと祈っています。

Dr.こみのEメールdental@wahaha.gr.jp

<2008.3.12>

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