味彩通信
Vol.81-2008.7
エコクッキングのススメ 2

 昨今の物価値上げに対抗してのエコクッキング、その2をご紹介します。楽しんでエコしてみましょう!

■捨てずに使う

 キャベツやレタスの外側の葉、つい見栄えが悪かったり固そうだったりと、捨ててしまいがち。これも洗って使いましょう。キャベツもレタスも太めの千切りにしてから油で炒めみそ汁に、「麩」との組み合わせがおいしいので試してください。
 それでも「食べるにはちょっと…」というところは蒸しものに敷いて使いましょう。シュウマイ・肉まん等を蒸し器で加熱する時の敷物に利用するのです。そのままお皿に盛りつけてもきれいですし、お皿のヨゴレも少なくてすみます。
 ジャガ芋のゆで汁、おいしいんですよ。これで豆腐とワカメのみそ汁をつくります。仕上げにほんの少し「鰹粉」を加えると風味も良くなります。ちなみに「鰹粉」はお好み焼きにふりかけるアレです。

■ミニガーデニング

 キャベツ・白菜を外側の葉から順にはがして使うと、中心部分にはかわいい「ミニキャベツ」「ミニ白菜」があらわれます。コップなどにティッシュペーパーを敷いて水を含ませ、それらミニ野菜をのせます。日当たりの良い窓際に置くとぐんぐん成長して、うまくすると黄色い菜の花が咲きます。
 大根・人参の頭の所(葉の付け根)は切り落としてしまいますが、この部分もミニキャベツ同様に水栽培すると新しい葉が出てきれいです。特に人参は、細く繊細な葉が元気に出てくるので、添え野菜にすると「何だか分からないナゾの葉っぱ」で話題になります。
 せり・三つ葉は根を水栽培します。上記の野菜より深めの器に水を多めに入れて、緑の部分を少し残して切った根をセットに。2、3日も経つと見る見る新しい葉が伸びてくるので、つまんで薬味に使います。根は付いていませんが、水菜の下の切れ端も同様にすると結構育ちます。

■袋利用でかんたん漬け物

 きゅうりやキャベツ・小カブなどの浅漬けは、ポリ袋を利用すると便利です。塩分は材料の重さの3%が目安ですが、市販の浅漬けの素と併用しても、あるいは塩1・昆布茶1の割合で袋ごともみ込み、中の空気を抜いて袋の口をしっかりと閉じれば、早く漬かります。白菜の切り漬けも同様で、袋の口をしっかりと閉じるため圧力がかかり重石と同じ効果があるのです。袋なので中身が見えて場所もとらず、冷蔵庫の中で「行方不明」になることもありません。

一夜漬け ぜいたく大根一夜漬け ぜいたく大根
及川喜久子

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