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| Vol.77-2008.3 |
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例年スルメイカの水揚げは11月末あたりで終わるのですが昨年は12月に入っても「三陸沖でまだとれる」と魚屋さん。 黒光りのする生きのいいものを10パイ購入、自家製のスルメをつくることにしました。作り方はいたってかんたん、ワタを取り胴を開いて寒風に干すのです。足の部分も目玉と、口の「カラストンビ」をとって開き干します。市販のスルメは胴と足がくっついていますが私のウデではあのようにはさばけません。今後の課題です。
寒い冬だからできるこの自家製スルメ、好みの「干し加減」で食べられます。太陽の当たる時間の長さにもよりますが、一晩干しただけではまだ生に近く、程良く水分が抜けた「一夜干し」にするにはだいたい2〜3昼夜かかります。さらに5昼夜ほど干すと適度に柔らかさの残るソフトスルメ状態になります。もっと長いこと干せば市販されているようなスルメになり、常温でも保存できます。 我が家ではソフトスルメ状態のところをチャック付きのフリーザーバッグに入れて冷凍保存しておきますが、石油ストーブの上であぶって「あちっ、あちっ!!」と言いながら細長く裂いて食べるそのおいしさは「イカ好き」冥利につきます。 何にも味付けはしていないのに塩味と旨味が口いっぱいにひろがってお酒の進むこと…。 「オレにもくれ〜」と、近頃「オレ」を名乗る息子(9歳)が夫のごとく催促、サイダーで乾杯も付き合ってくれます。 一般に海のものは干すと水分が抜けて生臭みもとれ、旨味が凝縮されておいしくなります。いわゆる干物がおいしいのはそう言うわけなのですが貝類やイカは「タウリン」という疲労回復物質も増えて、おいしいだけではなく体にやさしいというおまけまで付きます。 お酒を飲む時「肴」がつきものなのは理にかなっているのですね。 この自家製スルメ、冬のベランダじゃなくても家庭の冷蔵庫で作れます。はじめに説明したように開いたイカの水分を良くふき取り、盆ザル(平らなザル)に乗せて冷蔵庫のチルド室に入れておくのです。ラップ等は必要ありません、そのまま入れるから「干せる」のです。時々ひっくり返して均等に乾燥させ、好みの干し加減で召し上がってみてください。私は石油ストーブの上で焼くのが一番おいしいと思っていますが、もちろん魚焼きグリルでもけっこうです。まず焼きたてのあつあつを何もつけないで食べてみてください。 イカの持っている塩味と「旨味」がわかるはずです。次にほんの少しお醤油をつけて食べてみてください。また違ったおいしさが楽しめます。あとはお好みでマヨ、七味、一味、柚子胡椒などで召し上がれ。 そうそう、せっかく生きの良いイカ、ワタも利用しましょう。 塩辛を作るときには保存容器にワタを並べたっぷりの塩をふって、ラップ無しで冷蔵庫に保存します。イカの身は皮をむいて刺身用に裁ち、スルメ同様盆ザルに並べて一昼夜冷蔵庫内で干します。一昼夜すぎたらワタを見てください。かなりの水分が容器の底に出るはずなのでこれを捨て、ワタの中身だけを絞りだします。そこに、イカの身の部分を細長く切って入れて和えるのですが、味をみて塩気が足りなかったら足します。ほんの少し味噌と酒粕を入れるとさらにおいしくなります。 冷蔵庫で 「干物」 「塩辛」 試してみてください。
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