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| Vol.71-2007.7 |
台湾へ行ってきました。台北の南、永和市にある秀朗小学校を訪問するのが目的。かつては児童数1万人を超える世界一の小学校でしたが現在児童数は4,500人、併設の幼稚園には300人の園児がいます。 徹底した英才教育が行われていて、掛け軸の書などはとても小学生のものとは思えない。来校記念の揮毫を勧められたがためらってしまった。体育館では児童たちが合唱と演劇を披露してくれ、職員手作りの飲み物・お菓子・スナックが準備されていた。ここ永和市は「豆乳」で有名、たしかに大きなジャーからつがれた豆乳は甘くとろりとしておいしかった。 さて、滞在4日のうち7回の食事はいわゆる「中華料理」のコースで、多少の違いはあるがほとんどの前菜に「刺身」が出された。 十数年前にはなかったこと。ここ数年日本以外の国で生の魚の「刺身」を食べる人が増えたという報道を思い出した。 たいていまぐろと鮭(とろサーモン)が出されたが、その「食べ方」にちょっととまどった。
ターンテーブルに置かれた刺身のお皿の脇にはなみなみと醤油が入った小鉢があり、たっぷりのわさびが添えられている。見ているとその醤油とわさびを混ぜ合わせ、どろどろにしてからお刺身をくぐらせて自分の取り皿に取る。当然「つーん」が強烈である。 中国人は会食のとき、自分のお箸で料理をとってすすめてくれる。「あたたかい歓迎」の意なのだろうが、これも近年SARSの流行とともに不衛生を理由に少なくなった。前回およそ20年前の訪問時とは、「ずいぶんかわったなぁ」としみじみ思った。 話は日本統治時代にさかのぼるが、後藤新平は私のふるさと岩手県水沢の出身で、台湾民生局長としてここ台湾で活躍した。後に東京市長や満州鉄道の総裁も歴任した政治家であり医者でもある。 その後藤新平の残した言葉がおもしろい。鯛の頭は見るからに立派な形をしている。それに比べてヒラメは不恰好な頭をしている。けれどいくら不恰好でもヒラメの頭を鯛のようには変えられない。事ほど左様に、統治する側がいくら自分たちの文化と違うからといって、その国の古くからの習慣や文化を全面的に否定して「自分たち流」にしろとは言えない。その国の古くから培ってきたものをしっかりと理解した上で「統治」がなされるべきである、というもの。 この理念のもと衛生状態の改善策の一環として、台湾の阿片吸引を漸近的に禁止し(いきなり止めさせるのではなく徐々に止めさせる)成功している。 台湾の人たちの反日感情は中国・韓国に比べると強くはなく、むしろ統治時代のインフラの整備や教育制度の充実を感謝しているとの声もある。台湾人の老紳士の話す日本語が、とてもきれいでやさしくおくゆかしく聞こえたのが忘れられない。 それにしてもエネルギッシュなところ、昔ながらの下町の風情や夜市、お寺、市場、それに加えて続々と作られていく大きなビルとショッピングモール。「世界一」と台北っ子が自慢する高層ビルの「TAIPEI101」にも昇ってきました。眼下に雲が広がり、虹がかかっていたのが印象的。 おいしい料理と元気をもらって帰ってきたとたん、小学生の息子の風邪をもらってしまいました!!
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