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先日、4月半ばにパリに行って来ました。今回は母と、母のリクエストによりボディガード兼写真担当として私のボーイフレンドで本職のカメラマンI氏の3人旅。名付けて「エッフェルタワー 私とオカン 時々ムッシュー」ツアー(?)。なにしろ性別も性格も、年齢も異なる3人で(しかも3人同室!)、出発前はどうなることかと思ったのですが、強力な食い意地つながりで、およそ1週間の旅を楽しんで来ました。
さて、旅立つ少し前のこと。たまたまフランスに住んでいたこともあるという女性編集者と仕事をする機会がありました。「これはラッキー!」とばかりにおすすめのおいしいものをチェックしたところ、彼女曰く「まずはソシソンですよっ!」と鼻息も荒くキッパリ。ほほう、ソシソン(サラミ)ねぇ。当方サラミというと、立食パーティーの隅っこでチーズと並んでカピカピになっているものや、カラオケスナックでいかにもあり合わせといった感じで出されるものというイメージしかなかったもので、それほど注目すべき食材とは思っておらず、これまで数度の渡仏の際もあえて購入したこともなかったのですが…。
「いやいや、サエキさん、フランスのサラミは奥が深いですよう。別に市場で買わなくたっていいんです。スーパーで売っているので充分!で、こう、サラミの真ん中当たりをですね、指先でもみもみするんです。それでふにょっと柔らかいなぁというのがあったらアタリです。薄〜く切って、ワインと一緒に食べたらもうっ!あ〜、食べたくなってきちゃったぁ〜〜」。そう語りながら彼女の目はうっとり遠く遠くへ。そうですかそうですか。そこまでおっしゃるのであれば、試さないわけにはいきませんわね。
というわけでパリ到着の夜、ホテル近くにある、いかにも地元の常連さんで賑わう小体なワインバーといった風情の店に足を運び、早速ソシソンの盛り合わせをオーダー。待つことしばし、調子のよさそうなお兄さんが「はいは〜い、おまち〜、しるぶぷれ〜」てな感じで運んできたそれは、大皿の上に「こんなに喰えません、しるぶぷれ〜」と言いたくなるほどのてんこ盛り。圧倒されつつも、まぁまぁと気を取り直し、3人それぞれ、ひとひら口に運んでくみくみと味わったところ…。思わず顔を見合わせ「うまいっ!」。そして追いかけるように赤ワインをひとくち。しっかりと熟成した肉の風味とワインの余韻が熱く熱く抱き合い、むっふ〜んと鼻腔から抜ける芳香のなんとエロティックなこと!ソレ、もう一枚と再びじっくり味わうと、今度は切り口に点々と浮かぶ脂の部分がまたとろりと甘くジューシー。いや〜ん。
ワインバーの大量ソシソンを争うように完食したのはいうまでもなく、翌日以降、スーパーといわず、市場といわず、ソシソンを見かけるたびに、3人猛然と突進しもみもみ&買いまくり。スーツケースの1/4スペースがソシソンで埋まりましたとさ。さすがアムールの国おそるべし。
今後フランスにおでかけの際は、いや、もしご友人ご親戚の方についでがあれば、ぜひお土産におねだりされることをおすすめいたしまする。
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