味彩通信
Vol.20-1999.12
甘〜い誘惑と上手におつきあい(その2)
前回登場した「砂糖」に代わる「甘味」として、最近いろいろな甘味料が出てきて注目されています。特にジュースやお菓子類に多く使用され「むし歯にならない」、「カロリーゼロ」などセールスポイントも様々です。科学的に作られた人工甘味料とは違い、自然界のものから作られているという新甘味料も注目されています。今回は、甘味料について調べてみました。
甘味料の種類
ご存知ですか!?食品表示の意味 ダイエットブームの影響でお菓子類やジュースによく見かける「シュガーレス」や「カロリー控えめ」の表示は、厚生省栄養表示基準で下記のように決められてます。
「無」・「ノン」・「ゼロ」表示
食品100g当り
糖分=0.5g(0.5g)未満
熱量=5cal(5cal)未満
※( )内は飲用に供する食品100ml当り
「低」・「微」・「控えめ」表示
食品100g当り
糖分=5g(2.5g)未満
熱量=40cal(20cal)未満
※( )内は飲用に供する食品100ml当り

「砂糖不使用」にご注意!

一見するとカロリーゼロのように思えるこの表示。確かに砂糖は入っていませんが、砂糖に代わる甘味料が入っていることもあるのでご注意!他の甘味料が入っているとカロリーゼロではないので食べ過ぎたり、飲み過ぎたりして、カロリーオーバーなんてことにもなりかねません。

***甘味料の甘さ&カロリー***
甘味料名 砂糖 キシリトール エリスリトール ラクチトール フラクトオリゴ糖
甘さ
(砂糖を100としたとき)
100 100 70 40 30〜60
カロリー 4Kcal 3Kcal 0Kcal 2Kcal 1.3Kcal

調べていて、砂糖以外にもたくさんの種類の甘味料があること、またそれが科学的に作られた人工甘味料ではなく、自然界にあるものから作られていることにも驚きました。ただ、摂り過ぎるとお腹を壊したりするなどそれぞれ一長一短のようです。ついつい表示を鵜呑みにしてしまいがちですが、自分自身や家族の口に入る食品です。上手い言葉に惑わされず食品成分表示など自分自身で確かめることも大切ですね。2000年も健康な笑顔でお迎え下さい。
*参考文献:精糖工業会「お砂糖豆事典」、砂糖を科学する会「砂糖1番BOOK」、女子栄養大「栄養と料理」11月号、ホームページ農水省科学技術センター「新食品ウォッチング」、中学生新聞「ニュースの言葉」


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